防災への道しるべ 揺れる大地
清野 政明 著 B5 128頁
定価2,500円(本体2,381円)
地震・大津波そして火山噴火の影響の防止・軽減にあたって基本的な考え方をとりまとめた災害対策を知る絶好の図書です。
火山噴火を研究分野のひとつとする筆者は、1970年代までは研究成果の社会的貢献の一環として「自然災害の克服」を考えていました。
しかし、その後の激しい自然破壊の進行の中で、自然との共存・共生を厳しく問い直す必要を痛感しました。
その問いへの答えはまだ模索中、答えは簡単に出そうにありません。というより、絶えず自問自答を続けることが答えなのかも知れません。
自然現象には全く同一の再現はないといわれます。自然現象の中にある「しくみ」つまり「法則性」の理解は、ある現象に遭遇した瞬間に想像力を働かせ、その影響の大きさや激しさ、その後に来る推移をおよそ予感・予測することを可能にします。
また、そのことは自分ばかりでなく、まわりの人の命も救える可能性をもちます。
本書は地震・津波・火山噴火の3章に分けて記述し、各章についてそれぞれ大災害の事例、現象のしくみ、防災上の重点とその解決の方向などを記述してあります。
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