防災担当者の見た阪神・淡路大震災
日本気象協会 編 B5 152頁
定価3,030円(本体2,886円)
神戸海洋気象台予報課長の執筆者が、庁舎崩壊の中、予報・観測機器の復旧、地震・気象情報の発表、マスコミ対応を処置した記録です。
本書は予期せざる災害に直面したとき、何を考えどう行動したか。何が役立ち何が不足だったか。防災担当者として内側から詳細に記録した書です。
災害発生時には、国や地方公共団体による組織的な援助(公助)は欠かせませんが、自分の身は自分で守る「自助」や、地域の住民が協力して助け合う「共助」も合わせて大切です。
特に、災害発生の初期には、直ちに公の援助や救助の手がさしのべられない場合も多く、自分の命は自分で守ることが大切です。
阪神・淡路大震災当時の被害の写真も多数掲載されており、防災担当者ばかりでなく、一般の人々が、自らの生命財産を守るための、また、地域が助け合って災害に立ち向かってゆくための防災マニュアルとしても、大いに参考になる書です。
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