南極の空
気象庁「南極の空」編集委員会編 A4判 175頁
定価4,935円(本体4,700円)
現在の昭和基地における日本の南極観測は、50年にわたり南極観測を行っておりました。
当時南極観測に参加した12カ国が「領土権」を凍結し「平和目的の科学活動」に限り南極大陸内での自由な活動を保証する「南極条約」を締結し、現在は45カ国が参加しています。
北極は海洋ですが、南極は大陸の上に厚い氷が載っていて、それが昔の空気を閉じこめています。
日本の南極観測隊は、その厚い氷床深く掘削し、氷のサンプルを切り出しました。このサンプルは、100万年前の二酸化炭素などの量を測定し解析するために持ち帰り、気候の変化を解明しようとするなど自然科学の分野で貢献が期待されています。
気象庁からは定常気象観測と宙空系の研究観測のために、毎年観測隊員を派遣しており、気象観測やオゾンの観測などを行っています。
気象庁の南極気象観測隊員たちがこのような状況の中で、内陸への観測旅行の途上に多くの美しい南極の姿を写真に撮ってきました。
また、隊員たちの極地での生活の写真やアザラシやペンギンや植物の写真などもあります。
その他、南極に関する種々のデータも掲載しています。
本書はこれらの膨大なお宝写真の中から選りすぐりを集めた写真集で、南極に興味のある方や写真に興味のある方も楽しめる書になっております。
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